扉の取っ手がない!
毎日猛暑が続きますね。
今日はエントランスにつける扉を調達しました。
60年ほど前にタイで使われていた扉です。
塗装はされておらず木のぬくもりが伝わってくるような素朴な扉なのですが、問題が一つありました。
現場に届いてから気がついたのですが、扉に取っ手がついていないのです。
途方にくれていたところ、「これで何とかしよう」とHさんが錨のついた鉄のハンガーのようなものを持ってきました。
黒くて重い鉄のハンガーがいくつも連なっているようなその物体はこれまで何に使われていたものか想像もつきません。
「これって何に使われてたん?」
「インドの井戸で桶についてた取っ手らしい」
「これをどうするの?」
「バラして扉につけたら、ちょうど取っ手みたいになるんちゃう?」
私の想像力が貧弱なのか、この黒い鉄が取っ手になることを頭の中に思い浮かべることはできませんでした。
が、数日後、扉はまるで最初から取っ手がついていたかのような佇まいでエントランスに取り付けられていました。
こんな感じです。